キュイジニエのお友達Hちゃんが働くバスク料理の人気ビストロ「シェ・ラミジャン」に行って来ました。半年以上ぶりの再会であるメダイユC子さんとサックス留学Cちゃんと今日は久しぶりの日本女子3人会です。日本語しゃべるぞ~。おぉ!!なんちって。あ、今回はちと長めページなのでもしあれでしたら先に今おトイレとか行っておいてくださいね。
到着して予約名を言うと「Hのお友達ね」と笑顔で迎えてくれたマダム。顔が小さくてかあいいらしい人であった。で、Hちゃんのいる厨房にご挨拶に行くと、Hちゃん、すでに忙しいのかほてった顔。でもいつも通り人柄が出た誠実笑顔を見せてくれました。他のキュイジニエさん、そして精悍な雰囲気のシェフも手を振ってくれて、Hちゃん、信頼を得ている、と、嬉しく感じながら席に座ると、すぐにシェフのサービスよ、と、赤い色の”シュワシュワアペリティフ”が出てきました。Hちゃん、信頼を得ている、とまた感じ、嬉しい思いのあとすぐそれをごくごく飲みました。のどがとっても渇いていたのでね。
この日お願いしたのは(って来るの初めてだけど)Hちゃんおすすめのシェフのおまかせプティ・コース42ユーロ。で、最初出てきたのはプチプチ野菜が乗せられたお皿。なんだろう?ってキョロキョロ見てたら、
スープが注がれて、おお!魚のスープです!最初からお皿にのってたそれぞれ食感の違う野菜たちとエストラゴンの香りとがあわさっておいし。普通にフランスのスーパーで売っている魚スープにこれ野菜とエストラゴン足したら、もちろん同じにはならないが断然ぐんとすてきになります。こんな自分でもマネ出来るちょっとしたアイディアを吸収できるのも嬉しい。ところでサックス留学Cちゃん、お店に来るまでお腹が減っていない、やばい、と言っていたのですが、今度はいきなりお腹減った、と言いだしていました。まさか食べれないのでは、と不安が過ぎっていた私、なんじゃそれ!と軽くつっこみいれさせていただきました。
で、お次はいわしのソテーとちょっとゼリー状の牛の脂?のフライが乗った一品。この牛のフライが油っぽいんじゃなくてソース代わりの役目も果たして、うん、いい。
いただきながら厨房の方に目をやると、忙しく動くHちゃんが見え隠れしています。すでに席は全て満杯で立ち飲みカウンターで席を待つお客様もたくさんいる中、決して大きくはないように見受けられた厨房でこの人数の料理を作っていくのはすんごいことなはず。でもHちゃん、ほてった顔で淡々と仕事をこなしています。全然ピリピリ顔じゃありません。あたし、ただただ感心。
と感慨深げにHちゃんを見つめていたら大きなお皿が出てきました。牛の頬肉に細~いジャガイモ衣をつけてあげた一品。外の衣は若干アジア風味なのですが牛頬肉が広がるとやっぱりフレンチ。噛む必要ありません。だからじゃがいもはさくさく噛んで牛頬肉は飲みました(ちょっと大袈裟表現あり)。
次に出た来たのは白身のお魚のグレープフルーツのムース添え。ほんのり甘酸っぱいムースがさっぱり。白身魚とグレープフルーツか、と、ど素人ながら勉強になります。
お次もお魚が出てきました。なんか卵の黄身とパセリと”何か”を混ぜたものと魚がグリルしてあります。これもあっさり優しいお味。でも”何か”が”何か”はわかりません。これですでに5品目。お腹がすでにいっぱいになってきました。が、メインがまだ出てくるわよ、とメダイユC子さん。
そして牛フィレのソテー(グリル?かな)です。お肉めちゃめちゃ柔らか。ソースにはおしょうゆが使われているよう。なので、お腹いっぱいでも食べれます。で、食べました。ってかこれ、どう考えても全然プチ・コースじゃありません。たぶんかなりサービスしてくれているような気がする私たち。嬉しくて申し訳ない感じでしかしやっぱり嬉しい。
デザートはこのお店の看板デザート、リ・オ・レ。私は甘いものは好んで食べるほうではないのですが看板なだけあって美味しい。トッピングのアーモンドやらシリアルみたいのやら塩味の甘くないキャラメルクリームも美味。
そしたらサービスの女性がなんともう一皿ずつデザートを持ってきてくれました。Hちゃんが用意してくれたものだそう。プチ・ケーキやアイスやムースの盛り合わせです。気持ちが嬉し過ぎる・・・。もちろん美味しかったですよ!
味、盛り付け共に斬新でありながら、お店の雰囲気は全く気を張る必要のない活気のある庶民的ビストロ感覚。お店の方々も全然気取ってなくて親しみやすく、また来たくなる場所です。
大大大満足のディナー・ナイトであったこの夜。でも何よりも私はHちゃんの働いている姿を見れたのが一番嬉しかったなぁ。彼女がちょうどこのシェ・ラミジャンのシェフに面接に行くという日、偶然にマック・カフェで会った私たち。実はその時私もパリでのアパート探しに苦労していて、お互いいろいろと大変だった時期。実は彼女とは偶然に会うことが本当に多くて、そんな偶然が重なって、ここに来ることに至っています。だから、ほんっと嬉しい。春には念願のペイ・バスクのレストランに移る予定の彼女。どこででも誠実に仕事をこなす彼女の姿が想像つきます。この夜でさらに確信しました。出来ればペイ・バスクのお店にも食べに行きたいなぁ、と思っている自分です。ありがとうございました、Hちゃん。そしてシェフさん、お店の方々。
住所・・・27 rue Maler 75007 Paris
TEL・・・01 47 05 86 89
営業・・・12時~14時、19時~24時
定休・・・日、月
メトロ・・・8番線「La Tour Maubourt」