一日遅れの今週の「水曜はパリでランチしましょ」はSaint-Ouenのクリニャンクールの蚤の市の中のポピュラーカフェ「Café le Paul Bert」です。この日は土曜日で、旦那がたまには蚤の市も行こうか、と言うので、じゃ、お昼ごはんもかねて、となり、やってまいりました。ご覧の通り、この日はこんなどどどどんより空でかなり寒かったのですが、10日前のことで、今日は今度は初夏的なパリ地方。この日はもこもこコートやグルグル巻きマフラー姿の人がたくさんだったのですが、今日は行き過ぎる人々の中にはタンクトップ娘たちもたくさんいた~。そう言えばつい2、3年前までは日本にいた頃のように春と秋に衣替えをしていたわたくしですが、それは意味があまりないことにやっと気づきやめました。パリの春夏はうんと短いうえに、突然初冬のように寒くなることもあり、多くのフランス人たちは春や夏には春か夏の服を(コットンだとかさ、麻だとかさ、も含めて)着る、という感覚にまったくとらわれていなくて、真夏でも寒きゃウールのセーターや皮のジャケット、何とダウンを着る人もいたりなんかして。最初それに気づいた時は、日本とは違う、服装の季節感の拘りのなさに、しかもおしゃれスナップ代表都市みたいなパリで、それがサラ~ッと行われていることにビックらこえたけど、今は、これもいいんだなぁ、と。暑きゃ涼しいの、寒きゃあったかいの。それだけのこと。人は関係ない。販売作戦も関係ない。のせられやすい環境もない。うちはうち、でいられやすいのです。そんなわけで私も今はラクな気持ちでちょっとだけそんな感じです。ってか、違うよ違うよ!お店ご紹介だよん!
クリニャンクールに着いたのがちょうど12時頃だったし、めっちゃ腹ペコだったので先ずす~ぐお店に行きました。そしたら私たちが座ったあと、どんどこ人が入って来て、あっちゅう間に満席。これは美味しいのか。それとも英語もかなり飛び交ってたから観光客向けなのか。しかし見ているとお店のご主人らしき人と親しげに話し込む地元ファミリーらしきグループも結構いて。う~ん、ここは冷静に。なぜならまったくまったく美味しくない13区のフォーの超有名店「Pho14」みたいなとこもありますから。
さて最初に自家製タプナードがやって来ました。これは、美味しい♪ くもなく、かと言って不味くもなく、ごくごくごくごく普通。普通中の普通で~す。
ワインは赤をボトルで。フォトいいですか、お姉さんに聞いたら、快くOKしてくださいました。しか~し、お仕事中の忙し5秒くらいだけ視線いただき感は否めない。しか~し、この若干な不自然感が私的にはちょっと面白かった。へへ。ありがとうお姉さん。
そして前菜として注文したコルシカ島のシャルキュトリー(ハム・ソーセージ類)とチーズの盛り合わせがやって来ました。コルシカ島ってのがミソね。さてさてお味は?これがシャルもチーズもめちゃくちゃ美味しかった!旦那がシャル&チーズ大好きなので、こうしてお店に行くと頼むことも多いけど、このお店の盛り合わせは今までいただいた中でもダントツに美味しかったのです。で、コルシカのってこんな美味しいんだ、って新鮮びっくり。今度コルシカのシャルキュトリー専門店で買ってみよう、思いましたよ。これはメインも結構大丈夫かもかも。
で、メインの私の鴨のローストがやって来た~!のですが、もうすでに見るからに微妙~。盛り付けもかなり大ざっぱ。でも大ざっぱでも美味しきゃじぇんじぇんいいのですが。が、これが味の方は大ざっぱどころではなかった。ちょっとないなひどい。しかも鴨胸肉1枚の中の1/3量もないんじゃなかろうか。これで確か14ユーロだか15ユーロ。ありえない。久し振りに超ありえない。これは14ユーロとっちゃいけません。どう考えても席料金も入れてせいぜい7ユーロ。しか~し、さらにこのうえを行くひどい1皿があった。それは旦那が頼んだ牛タン煮であった。これはもうお客さんに出しちゃいけないシロモノであった。以前行ってどうやったらこんな味が作れるのだろう、くらい思ったコチラ、
→「
LE RUBIS(ル・リュビ) ~パリのビストロ 1区~」
以来のシロモノである。で、その旦那牛タン煮も運ばれてきた時から怪しい色合い&盛り付けで、フォトする気も失せ撮らなかったのだけど、やっぱりブログを見てくださってる皆さんに楽しんで?いただくために撮っておけばよかった、とたった今後悔。
と言うことでコルシカ島から素敵に始まったのにそれから20分くらい後のこの落差にやられた土曜日休日水曜はパリでランチしましょご紹介ランチ。私たちのいただいたメイン2品を考えれば、他の料理もちょ~っと期待出来ないのは否めない。ただし、コルシカのシャルキュトリーは本当に美味でした。そして量も多めなのでメインのことも考えれば2人で1皿で十分。しかしメインは考えない方がよいな、と。ワインはね、ちょっとメインに持っていかれてどんなだったかすっかり忘れてしまったのです~。で、お値段ですが、これらの前にアペリティフもいただいて、確か90ユーロくらい。コルシカシャルがなかったらただただがっくり感といい加減にしてください、という気持ちが広がっていたことでしょう。もしこのお店にまた行くことが自分あるならば、今度はアペロ夕暮れ時間(お店が18時までなので16時半頃?)に行って、ワインとあのシャルキュトリーを1人1皿ずつ頼んで、ゆっくり飲みながらいただき、そしてごはんは他のお店に移る、又は家へ帰って自分でラーメンかなんか作る、でいいかなぁ、と思っています。
住所・・20 rue Paul Bert Puces de clignancourt 93400 Saint-Ouen
TEL・・・01 40 11 90 28
メトロ・・・「Porte de Clignancourt」④、「Garibaldi」⑬