さて、美味しくてしかも高くない、ということで人気の、ここ「Au Passage」に行ってまいりました。お店は思っていた以上に庶民的で、ビストロというより食堂といった雰囲気で気取りなし。
この日はかなり暑かったのだけど、冷房なんてないので、店内ちょっと蒸してましたよ。でも、ここはパリ。やっぱり日本の厚さとは比較にならないので、ま、ナチュラルでもぜんぜん大丈夫。何より、この雰囲気、自分的には大好みで、しかも心地よく冷房きいてる~、な感じは逆に合わないよこの店。
お昼のメニューは一つのみで、前菜と、お肉か魚のメインを選んで、そしてチーズかデザートを選ぶ、というコースで18ユーロ。+2ユーロでチーズもデザートもいただくこともできます。で、前菜は、この日はミネストローネ。ミネストローネか、と、ちょっとだけ思ったけど、いやいやでもでも美味しかった~。野菜は定番の人参やセロリ、トマトはもちろん、グリンピースやズッキーニも入っていて、上に生のバジルのみじん切りがかかっているのですが、この生バジルがいいお仕事。これは家でミネストローネ作る時必ずやってみましょ。
この日私がちょうど座った席のお隣りは日本人の女性2人の方たちでして、日本語が聞こえてきたら嬉しくなって、すぐ話しかけちゃいましたよ。お二人の情報によりますと、なんでも最近このお店、有名な何とか、でも紹介されてたらしく(何とかが私ちょっとわからなくて聞くのもちょっと恥ずかしかったので、何とかとしか書けなくてすみません)、人気がひろまっているよう。
この方が2人のうちの、おひとり、みずほさん。ちょっと写真が暗くなってしまって私のせいで残念。みずほさん、このブログを見てくださると言ってくださっていたので、ここでお詫びです。ごめんなさい。ペコリ。でもお2人とも私がずうずうしく話しかけたのにも関わらず、すご~く気軽にお話してくださって嬉しかった~。
そして私がメインに選んだラムのローストがやってきました。量はそんなには多くないですね。でも最近は量のことは先ず全部をいただいてから、お腹に、どうだい?いっぱいかい?と聞くことにしています。さてお味の方は・・・美味しい!しっとり焼かれたラムに、付け合わせのこのピュレがまたいい。でも何だろう?じゃがいもじゃないし、セロリでもないし、ちょっとひよこ豆っぽいけど、違う気も。そしてその上にのっているのは、ほとんど生に近いくらいの茹で加減のグリンピースと生のアーモンド!美味しい~~!ローストアーモンドじゃなくて、生というのがミソ。しっとり感のある歯触りが何ともいえません。で、このピュレ何ですか、ってサービスのとても感じのいい女性にたずねたら、アーモンドのピュレですって。ああ、そうか、この少し香ばしさもある味わい、納得です。う~ん、アーモンドピュレうまし!
別に付け合わせでもう一つ小さなじゃがいものローストもついてきました。上にのっているのはバターとセージの葉。これは、まあ、普通だったかな。
私の席から調理場がよく見えたのですが、調理人さんは3人いらっしゃって、おひとりの方はおしゃれ用?それとも髪が落ちないよう?黒い帽子をかぶってお料理していましたよ。それが何だか面白くてついつい見ちゃいました。日本じゃ、先輩とかいたら、こら!帽子脱げ!業務用のにしろ!かなんかすんごい怒られそうですね。でもパリでは、このお店では、怒られないのですねぇ。なんかこういうの、好き。
デザートは何とか、っていう山羊のチーズにピュレにしたビーツと生のさくらんぼを添えた組み合わせ。シンプルだけど、これも美味しい~!重くないこういうデザート、食べやすくて大好きです。
調理を終えたあと、調理人さんお2人が店の外のイスに座って携帯を一生懸命見ていましたよ。いや、ゲームでもやっていたのかしら。お疲れ様で~す!
そして私が帰る時もまだいらしたので、すごく美味しかったです。ありがとう!とお伝えしたら、ありがとう。って喜んでくださいました。ちなみ3人いる料理人さんはそれぞれ、オーストラリア、イギリス、そしてフランスの方たちだそう。違う国出身の方々3人であの美味しい料理を作っている。というのも何だかパリっぽくて嬉しくなります!
で、ここは本当にめっちゃ気に入ってしまい、自分のお馴染み食堂にしよう!と決めました。決めちまいました。それくらい気に入ってしまった。18ユーロでこの味は嬉し過ぎます!ちなみに私のお腹もこの味と値段と雰囲気とお店の人たちの感じよさで、大満足だ。と申しておりました。超おすすめです。
住所・・・1bis passage Saint-Sebastien 11区
TEL・・・01 43 55 07 52