
さて今週の「水曜はパリでランチしましょ」は7区のエッフェル塔のすぐ近く、日本の雑誌などでも紹介されてるそうな、こちらもシェフが日本人さんの「AU BON ACCUEIL」です。7区は自分が一番最初に住んだ地区。でもこのお店のことはぜんぜん知らなくて(留学生の時は外食は数える程度しかせずほぼ自炊でしたし)来てみたら、住んでいたアパートからすぐ近くだし毎日徒歩で通っていた通りからすぐ入ったところで驚いた~。そして住んでいた場所は懐かしいし知ってる気持ちもちょっと嬉しかったな。お店の雰囲気はオーソドックスで私的にはとても落ち着く感じです。ごくごく普通でよいワン。で、先ず迎えてくれたのがとっても背の高いサービスのムッシューなのですが、この方が・・・。

お昼のコースは選べる前菜とメインとデザートで確か31ユーロ。そして最初にかなり大粒なオリーブが出てきます。ここで私、いつものようにカメラをごそごそ出してきて、先ずサービスのムッシューに、お店の写真撮ってもいいですか?と聞いたところ、ムッシュー、もちろんですよ、どうぞどうぞ。って。で、座ったままだったり立ったりちょっと動いたりして撮ってたら、ムッシューが小さくクスっと微笑んでウィンク、みたいな。しかしそのウィンクはまったくべたっとしたものではなく、いいの撮れたかな。OKOK!みたいな、超優しい穏やかな緊張感を与えない微笑み。ほんとに優しい雰囲気で私、とても居心地がよくなってしまった。

店内にはこのお店のかなり昔の写真と思われるものが飾られていて、それも身体をねじってがんばって撮っていたら、またまたムッシューがクスッと微笑んでウィンク。ねじって変な体勢してるとこを見られても、ムッシューの微笑みは私の耳がこっ恥ずかしさで真っ赤になることがないような微笑み。あ、でね、このお店かなり古くからあるお店なんですって。そうなのねぇ。私ほんとじぇんじぇん知らんかった~。

そして前菜到着!何かのガレットだったのだけど、その何かがわからなくて、でも軽いものだろうと勝手に思いつつお願いしたら、めっちゃ肉~!なガレットであった。しかも写真ではわかり辛いと思うけれどこれが前菜とも思えないすんごいボリューム!この時私の脳裏に浮かんだのは、やばい!美味しそうだけど、私メインも肉頼んだし、前菜でこのボリュームってことはメインもすんごいのかも。やばい!食べ切れないかも。と。なのでこれは抑えて食べようと。だけどこれがまわり超カリッとしてて中柔らかで美味しかったのです。だからこれ全部食べたらメインきっと食べきれないと思いつつついつい食べちゃったのです。ってかこれメインで出てきてもいい感じ?!

パンも2種類とも美味しい。パン好きな人、食通の人なんかは結構すぐ、これはプージョランのパンだわ。とか言うのだけど、自分いまいちそういうのわかりましぇ~ん。でも美味しかったよ。ま、それで自分は十分かな。へへ。

そしてメイン来た~!やっぱりすんごいボリュームな肉だ~!こりゃ食べ切るのは無理ともうこの時点で判断。私がびっくりして目をパチパチしばたいていると、またまたお皿を置いたムッシューがクスっと優し微笑み(この時は確かウィンクはなしであった)。それにしても前菜もメインもなんてすんんごいボリュームだ。お味はと言うと、ブッフ・ブルギニヨン的に柔らか~く煮込んであって定番的味だけど美味しい美味しい。それに添えてあったじゃがいものピュレもバターたっぷりでまろやかで美味すぃ。なので肉、ピュレ、肉、ピュレ、ピュレ、肉、ピュレ、ピュレ、肉、ピュレ、ピュレ、ピュレ・・・みたいにお腹がいっぱいになっていくごとにピュレにお世話になったのである。ここで私のチョイスが失敗したことを完全に自覚。言ってもお前は肉食星人やないんや。詳しい確認を怠った自分のせいや。と心の中で自分につっこむのであった。そしてムッシューが通って、美味しい?と聞くので、美味しいのだけど私には量が多すぎて・・・と言うと、うんうんと微笑み頷き、食べきれなかったお皿を下げてくれる時に、大丈夫。よく食べたましたよ。うんうん。って。

でもデザート到着~!メレンゲの焼いたのです。これは私にはちょっと甘過ぎたかな。しかしデザートは別腹、とか、飲んだあとにデザート&お茶、とか出来ちゃう女子は喜ぶのであろう。よく男性のお酒好きな人も言っているけど、私もあれがいつもいつも納得いかんかった。なぜにお酒のあとにお茶とケーキ?みたいな。お酒のあとはお酒か麺類でしょう。みたいな。でもオフィス・レディ通称OLの時は女子会みたいので多数決的に完全に少数派なので、たまに飲み会のあとお茶&ケーキに行かなくてはならないときもありました。そんな時は1人ビールを注文し飲みつつ、ケーキ食べながらよ~くしゃべってる女子たちを眺め、女子って不思議やなぁ、と、思っておりました。はは。

シメにカフェをお願いしたらここも小さな繊細菓子がついてきました。こういうの嬉すぃよねぇ。ごめんなさい食べれなかったけど・・・。

それにしても、昔のお写真、味わい深くて素敵だったな。

そしてジャ~ン!サービスのムッシューさんとシェフさんで~す。最初ね、ムッシューに写真お願いしたら、いやいや僕はいいよいいよ。作ったのはシェフだから。って。で、私が止める前にシェフ呼んできてくれちゃったのです。あれ可笑しかった。で、シェフさんもとっても気さくで感じのいい方。ムッシューがとってもいい方なので写真お願いしたら呼びに行っちゃったのです。ってお伝えしたら、そうなんですよ。彼すごく優しいんですよ。って。やっぱりやっぱり♪ で、思ってもみなかったお2人そろってくださってのパチリです。で、このお店の感想ですが、お料理はすごく繊細というわけではないけれど、王道ビストロな感じでボリュームもお伝えしたようにすんごい。そして落ち着いた雰囲気だけど気取りはまったくなく気負いもまったくなくさっぱり気持ちいいです。そしてそしてやっぱり私的にはサービスのムッシューの穏やかで優しくてちょっとお茶目で不思議ととてもリラックスさせてくれるその雰囲気が大◎!サービスの方というのはそのお店の言うなれば顔ともいえる存在。私も以前日本では接客がとても多い仕事だったので、応対する、ということに自分なりに大事に心がけてきたことがありました。それは相手がどんな肩書きであってもお客さま皆さまに同じように気持ちのよい対応をするということ。そしてそれは必ず伝わっていたと思います。しかしここはきっちりとかしこまらないでぜんぜんOKなフランス。ムッシューも自然にリラックスした雰囲気で、どのお客さまにも同じ対応をなさっていてお話なさっていて、素敵だなぁ、と、ほんとに素敵だなぁ、と思いました。もし日本から旅行で来て言葉とかも不安で緊張もやっぱりあっての海外ごはん、な時、対応がこのムッシューならば、肩肘張らず美味しく楽しい時間が過ごせるだろうなぁ、と、私は思うなぁ。あ、そうそうお会計はですね、ランチコース3品と赤のグラスワイン一杯(とっても美味しかったで~す)とカフェで42ユーロちょいでした。すごく安いわけではないけれど(私にとっては)、この場所、お味、ボリューム、雰囲気、サービスのムッシューのお人柄とで大満足でした。また行きたい!今度はちゃんと完食できそな組み合わせを念入りにチョイスしてね。ふふ。
店名・・・「AU BON ACCUEIL」
住所・・・14 rue de Monttessuy 7区
TEL・・・01 47 05 46 11
来週水曜もこの「水曜はパリでランチしましょ」しっかり更新させていただきま~す。あ、でも、万が一何かあったら無理なのだけど。元気一番!イェ~イ!!