金賞の白ブーダンをこの日はいったんあきらめて、てくてく歩いて通りかかったのは、未だ人気の衰えない(のかな?ちょっとよく知らないのでけど)っぽい様子のル・コントワール。ここはパリにやって来た最初の年、一度だけその時の学校のお友達たちと計4人で来たことがあるのですが。やっぱりやっぱりとても期待したなぁ。が、注文したものが来て皆でいただいた瞬間のこと、今も覚えてるけど、美味しい~!とは誰も言わなかったんですよねぇ。ってか出なかった。皆それぞれ別のものを頼んでいたんですけどね。まずい、まではいかないけど、決して美味しくはない。これが正直な感想。ま、皆、その言葉を口にこそしなかったけれど、皆の心ん中の感想は同じだったと確信しております。なので、また行く気さらさらなし。それからお隣に、これまた人気の同じ系列のバー「アヴァン・コントワール」もあって、こちらはお試しないのだけれど、でも実は何度か入ってみようか的だったことはあって、なんですが、いつもだいたい日本人のお客さんたちがいて、日本人がいるのはぜんぜんいいのです。人気店だから来てみたかった、っていう気持ちぜんぜんわかるし、私も今さっき話したル・コントワールに行った時、同じ気持ちやったから。ただ、何て言うか、私が入ってみようか迷った時、いつも出くわすタイプの人たちが(実際同じ瞬間に扉の前で一緒になったりもして)、自分たちこの店何度も来ててよく知ってます、的な。初めてくるような人とは別です、みたいな。パリに住んでて観光じゃないしこの店の常連です、みたいな。ほんとに常連なのかもしれないけど、なんかそういうのと~っても恥ずかすぃ。と、私は思っちゃう方なので、もし入る勇気が持てるとすれば、日本人がいても、例えば観光で来てて、この店に来てみたかったんだ♪と、素直に楽しんでる雰囲気な感じならば、私も似たような気持ちなので入れそうなのです。ごめんなさいね、なんか屁理屈かもしれんけど。でも、なんか、な~んか、なんですよねぇ、ここのバーも。そう思うと、ちょっと逆に妙な自慢になってしまうかもだけど、お友達の結婚記念写真→「
パリで結婚記念写真」を撮らせていただいた神戸出身Yー子ちゃんやモンマルトルにパティスリーを開いた→「
Boris La pâtisserie ~18区~」Mほなちゃんは、一緒に夜のパリを歩いていて道に3人で迷った時、なんや、やっぱりあたしたちしょせんにわかパリジェンヌやなぁ、と、うひゃうひゃ大笑いしてぜんぜん通ぶってないとこが逆に気持ちいい気が。
で、私的には、あのル・コントワールよりこっちのがなんか興味あり的なお店がありまして。ル・コントワールのちょっと先、この道を入ってすぐのところなんだけど、
ここですぅ。ちなみに、右一番奥にちょっと見えてるのがル・コントワールなんですが。このお店、ぜんぜん洒落っ気ありません。そういうの皆無です。あえて雰囲気を伝えるならば、早稲田界隈の食堂か、はたまた新橋と銀座のはざまに取り残された昔ながら安酒場です。それに古いからって決して古き良き時代のパリを彷彿させて素敵、ということでもまったくありません。お客さんたちもル・コントワールとは対照的。ル・コントワールみたいなものに、流されない、んじゃあなくて、まったく興味なし的な感じの人ばかりとお見受けします。そしてグラスワインとかも値段表を見たら確か1ユーロ台からあったと思います。でも、でも、私入ったことがない。いつもここを通ると入ろうか入るまいかすんごい迷うんやけど、まだその勇気が持てないのです。しかもここ通る時いつも1人やし。誰かよく来てる日本人がいたら一緒に入ってもらいたいくらいです。もしかしたらル・コントワールとまったく違う意味で知られたお店かもしれんし、日本人でも気持ち悪くない通な人は知ってるかもしれんし。ま、値段のこと考えたらワインなんか安かろう悪かろうかもしれんけど。でも私が好きなタイプの雰囲気があるのです。今はなき御茶ノ水の「まいまいつぶろ」や門前仲町で今も堂々営業の「魚三」的なものとちょっと通じるものが。
お店の名は「ル・カルフール」(スーパーと同じ名前やから覚えやすいの)。でも入ってみたら意外に全て普通やったりしてね。普通で安いから入りやすいかもしれんし。だからいっつもお客さん結構いっぱいなのかもしれんし。それはそれでぜんぜんOK!それも素敵やがな。よし!今度通ったら、ほんと入るぞ。そしたらまた詳細お伝えしま~す!