
1週遅れの今週の「水曜はパリでランチしましょ」は5区パンテオンやソルボンヌ、ムフタール通りからもほど近いここ「Le Bistro du Perigord」です。というのもお友達ジュリーママ(沢田研二の長年のファン)Y子さんと久しぶり待ち合わせをしたのですが、夕方からパンテオン近くで用事があるとのことで、じゃ、その近くの気軽なとこでランチしようか、ということになり、で、見つけたのがこのビストロ。一見何てことなくて通り過ぎてしまいそうなお店です~。

ですが、店内に入ると意外に歴史がありそうなビストロ。そして、お店の方々がとっても感じがよくて優すぃ。しかも見ているとお客さん皆に同じ素敵対応。私たちが座った時はちょうどすぐそばで、中国系のグループお客さんが食事を終えたとこだったのですが、そのお客さんがお店の方に自分の旅行用のミニポットにお湯を頼んだら、まったくいやな顔はせず気持ちよい対応で頼まれた分(2人か3人か)全部のポットにお湯を入れてさしあげていました。たぶん他のお店ではいい顔されない場合も多いと思うのですが、そんなことは一切なかった。こういうのってそのお店の姿勢や人柄が出ると、今までいろんなお店に行ってみて、私は決してリッチでも高いワインを飲むでも、もちろん何かの宣伝にもまったく関係してないただ~の質素気味な客の一人で、そんな私のような者に対応を変える高飛車的お店やサービスの人が何度か何人かいたのを記憶しているので、余計思います。そして、これはお店だけではなくいろいろなことに言えると思うし、そういう事は、たとえば邪見にされそうな立場になってみないとわからなかったりもすることがあるようにも思います。ここのお店の方々は本当にそれなかったなぁ。

って、まだ食事の方の紹介がじぇんじぇんでした~。お昼のランチセットは前菜+メインで12、50ユーロか、前菜+メイン+デザートで16、50ユーロ。いつも書いてしまうけど外食費の高いパリでかなり良心的です。で、私たちは前菜+メインと赤ワインのカラフェ12ユーロをお願いし、で、これが2人とも前菜に選んだ、パリのビストロの大定番焼きシェーブルを添えたサラダ。さてさてお味は?もうごくごく普通に美味すぃ。お店によってはもっと凝っていたりもしますが、ここのは超シンプル。でも、シェーブルの美味しさが引き立ってシンプルよいです~。

店内にはお店の昔のフォトがいっぱい。大通りに面して立地的にかなりいい便利な場所でこうして長く続けられるというのは、良心的なお値段とこのお店の姿勢と、でも、じゃ、メインはどうかしらどうかしら?

その私のメイン、volaille(鳥系のお肉たち全般)のフリカッセがやって来ました~。量はそんなに多くはありません。さてお味は?これも普通に普通に、でもとても美味しかった! 添えてある赤米や黒米が混ざったピラフも特別な味付けではないけど普通に美味しい好き~。なんだろうこの普通でとっても美味しい、って。全部まったく凝ったことはないんだけどなぁ。そしてY子さんのメイン、これまた大定番のブフ・ブルギニヨンも味見させてもらったけど普通にとても美味しかった~。それに濃い味付けじゃなかった~。

カウンター&レジ担当のムッシューも本当に自然に優すぃ。なんだ。なんていい感じなんだ。と言う事で、私はここはお値段、味、そしてお店の方々の優しさ、と言うか、温かさとが、とても好き好き気に入ってしまいました。で、今回デザートはいただかなかったのだけど、あとでネットで見てみたら、トリップ・アドバイザーのパリのレストラン12,928位中240位。でもそれは、以前行ったお店で上の方だけどずっこけたお店もいくつかあったので、私はあまりあてにはしてないのだけど、そのトリップ・アドバイザーのお客さんの何人かの方が、デザートがまたとても美味しかった、と感想があったのです。で、ああ、デザート食べれば良かった~、って思ったのでした。で、ここは、たとえば初めてパリに来た方とかが、パリの良心的街角ビストロで、フランスの普通に美味しい定番料理を、まったく気取らずいただきたい、とか、星付きが何じゃらとかもいいけど、こういうのも好きだよ、と楽しめる方とかにおすすめしたいです。食事って、料理そのものだけじゃなく、雰囲気や対応も美味しくなる要素の一つだと私は思うので。あ、あとここですね、月曜日も営業しているのもポイント高しです。パリの多くのお店が月曜日はお休みですからね。月曜日パリでごはん食べよう、ってなった時、結構お店探しに時間がかかること、あるのです~。
住所・・・71 Rue St Jacques, 75005 Paris, France
TEL・・・ 01 43 29 67 49
メトロ・・・「Maubert-Mutualite」⑩番